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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

フルート協奏曲<白鷺の舞>の演奏改訂版を公開 

Posted on 15:50:37

 
 私の自宅の北側に、浅川という小川があります。
 その土手が、私の散歩コースになっているのですが、そこで、しばしば、白鷺と出会うことがあるのです。
 
Egret
浅川の白鷺

 
 浅川沿いを歩いていると、風の帯に包まれる感触を抱くことがあります。 曲のモチーフがどこからともなく湧いてくるのは、そんなときです。
 この曲のテーマメロディーも、秋に、浅川の散策中に到来してきました。
 
Asakawa in Autumn 
秋の浅川(↑クリックで拡大写真)
 
 フルート協奏曲タイプの管弦楽曲で、フルートソロが活躍します。
 華やかな、速いテンポの舞曲です。
 翼や脚の長い白鷺の優美な飛翔をイメージして、曲を書いていきました。
 
 作品集≪協奏曲の宴≫に収録した7曲中6曲を改訂する作業に、2012年末からとりかかりました。
 この改訂版では、ソロ楽器の演奏表現を大幅に見直しています。(スコアについては、原則、2010年の譜面のままで改訂しません)
 すでに3曲の改訂を行いました。
 チェロ協奏曲<天上の蓮>ヴァイオリン協奏曲<運命の変容>、などに引き続き、人の歌い方に似た表現を目指しています。
 
 新録音版に差し替えました(2016年7月)。

(YouTubeへのリンクです)
 
作品集≪協奏曲の宴≫に収録
 
 テーマメロディーの最初の4つ目の音符までは、モーツァルトのピアノソナタ K.331 の第1楽章のテーマと同じでありました。調性が異なるので、音の高さは違いますが。
 モーツァルトのこのピアノソナタは変奏曲ですが、<白鷺の舞>は、ロンド形式の曲です。
 繰り返されるテーマ主題部の編曲の際には、モーツァルトのこの変奏曲を多少参考にしました。
 
 モーツァルトの作品の中には、フルート協奏曲のほかに、<フルートとハープのための協奏曲>という、大変チャーミングな協奏曲があります。その曲でのフルートとハープの対話の魅力は捨てがたく、<白鷺の舞>の楽器編成にも、ハープを加えました。
 楽器編成は、全体としてはモーツァルトの時代の編成サイズに近いものですが、打楽器類やラテンパーカッションを加えて現代的なサウンドに近づけています。
 
 2009年11月作曲、ニ長調。フルートの楽器特性と、相性のよい調性です。
 
 
楽器編成:ソロ・フルート、オーボエ、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット、ホルン2、グロッケンシュピール、シロフォン、チューブラベル、ティンパニー、シンバル、スネア、ラテンパーカッション(トライアングル、コンガ、マラカス、クラヴェス)、ハープ、弦楽器群(ヴァイオリンⅠ・Ⅱ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
 
 次回の自作曲公開は、
 2013年6月、
 ピアノ協奏曲<真夜中の虹>(演奏改訂版)の予定です。
 
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