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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

<アンモナイトの夜>(Orchestra Version)を公開 

Posted on 12:21:55

 
【管弦楽組曲≪生命の海≫第2楽章】
 造形の美しい化石として残っているアンモナイトをモチーフとして、管弦楽曲を創りました。
 中生代に繁栄して絶滅した海の動物への鎮魂曲です。
 
 

 
 序奏後の最初のテーマのソロは、形状の類似性から、ホルンに託しました。
 中間部の、チェレスタソロにオーボエやイングリッシュ・ホルンが重なっていくシーンは、宇宙空間に無数のアンモナイトが浮遊している幻想イメージを描こうとしたものです。
(ミクロコスモスとしてのアンモナイトの渦巻と、マクロコスモスの銀河の渦巻とが、照応しています)
 
 この曲は、2006年に作曲した同じタイトルの管弦楽曲を基にして、2018年から2019年にかけての冬に、大改訂した作品です。
 編成をやや厚くし、スコアを抜本的に見直しました。
 また、テンポを遅くし、曲の長さをやや長くして、副次的モチーフの展開を、余裕を持たせて織り込んでいます。曲の後半に、複旋律の絡みを、細やかに導入しました。
 
 この曲の、ジャズ・カルテット版もあります。
 「<アンモナイトの追想>(Jazz Version)の新録音版を公開」で試聴できます。
 
 この楽曲でも、<遠望><イルカの旅立ち><時の波>などと同様に、音源、Garritan Personal Orchestraと、Proteus Orchestraをブレンドして、オーケストラサウンドを制作しました。
 
楽器編成:フルート2、オーボエ2・イングリッシュ・ホルン1、クラリネット2・バスクラリネット1、バスーン2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ1、シロフォン、チューブラベル、シンバル、ティンパニー、チェレスタ、弦楽器群(ヴァイオリンⅠ・Ⅱ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
 
 アンモナイトは、今から4億年ほど前(古生代)に出現し、中生代には海産無脊椎動物で最も繁栄した生き物でしたが、6500万年前の白亜紀末期の大絶滅により、恐竜と同様、滅んでしまったらしいです。絶滅の原因の有力な説として、隕石衝突説があります。巻貝の中には、現在のイカと類似の動物(頭足類)が入って生活していたようです。
 
アンモナイト・ファン必見の博物館が、伊豆高原にあります。
 伊豆アンモナイト博物館という、小さな個人博物館です。アンモナイトの小宇宙空間と、館長・吉池高行氏の薀蓄が魅力です。
 
静止画像に関しては、ウェブサイト<Pixabay>が提供する無料写真を利用させてもらいました。アンドロメダ銀河の写真です。
 
追記
 
 この曲は、管弦楽組曲≪生命の海≫の第2楽章です。
 第1楽章<太古の水平線>
 第2楽章<アンモナイトの夜>
 第3楽章<アシカのメヌエット>
 第4楽章<海に眠る月>
 第5楽章<イルカの旅立ち>
 <アシカのメヌエット>と<海に眠る月>と<イルカの旅立ち>については、すでにYouTube版を公開しています。
 残る第1楽章についても、改訂版を制作し、公開する予定です。
 

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