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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

新作管弦楽曲<遠望>を公開 

Posted on 06:18:42

 
 管弦楽曲としては、<丹頂の輪舞>以来の新曲です。
 この管弦楽曲<遠望>では、音楽的風景の展開に、生命や人類の大局的な歩み、展望を託してみました。
 

(YouTubeへのリンクです)
 
 楽曲の構造はロンド形式で、基本となる主題が繰り返し現れますが、戻るたびごとに、テーマの起伏曲面が変容を遂げていきます。
 丘を歩いていくと、少しずつ立体的な形状が変わって立ち現れてくる、といったイメージです。
[序奏-A-B-A-C-A-B-A-終結部]という構成です。
 複旋律の絡みが紡ぎ出される際、しばしば「共生」「共存」といった観念が飛来していました。
 異質なもの・異文化同士が、何とか折り合いをつけて、厄介な世界の中で命をつないでいく。時に対立・反発し、時に和解・協調に到る。
 終結部の後半(弦楽合奏のみの部分、9:30~)では、陰りのある調和が訪れました。この部分は作曲者も予想外で、当初の手書きの草稿とは全く異なるスコアとなりました。私の中を何かが吹き抜けて、勝手に生成してきた感触です。あるいは、作品に自体に胚胎した内的な原理が、自律的に作用した結果でしょうか。
 
 曲の全体に、暗い陰影が宿りました。作曲中に、西日本豪雨や台風の被害、北海道胆振東部地震での大地の破壊力を、メディアを通じて間接的に見聞きしたことが、作品の雰囲気に何らかの影響を及ぼしたかもしれません。
 「諸行無常へのまなざし」が植え付けられたようです。
 
 2018年夏に作曲、ヘ長調。
 
 この曲でも、<丹頂の輪舞><イルカの旅立ち><時の波>などと同様に、音源、Garritan Personal Orchestraと、Proteus Orchestraをブレンドして、オーケストラサウンドを制作しました。
 
楽器編成:フルート2、オーボエ1、イングリッシュ・ホルン1、クラリネット2、バス・クラリネット1、バスーン1、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ1、ティンパニー、シロフォン、チューブラ・ベル、シンバル、チェレスタ、弦楽器群(ヴァイオリンⅠ・Ⅱ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
 
静止画像は、2009年9月に北海道の洞爺湖にて撮影した写真です。
 

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ジャンル - 音楽

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