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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

管弦楽曲<海に眠る月>・改訂版を公開―神話的筋書きの展開― 

Posted on 05:44:09

 
 以前ののブログ記事「“神話的構成”をもつ交響曲」に書いたように、クラシック音楽の管弦楽曲やオペラには、“神話的”筋書きを有する作品群が存在するといえます。
 今回、改訂版を公開する<海に眠る月>も、楽曲の出来映えはともかく、それに準ずる構成をもつ作品です。
 
 

 
 2006年に原曲を創作した際には、そのことを明確に意識していたわけではありません。
 ですが、“神話的構成”を有する作品群―≪運命≫交響曲とその系譜の作品群―の存在を認識している現在から振り返ってみると、この<海に眠る月>は、それらの楽曲と似た構成をもっていたことに気づきます。
 少なくとも、いくつかの、共通する原型的情景があるのは確かです。
 夜の航海を連想するテーマ、葛藤あるいは対立と和解、試練、異世界からの啓示、再生した充実した生命。こうした情景を、この曲は進行とともに暗示しているように、作曲者の私は感じています。
(作品は、創作中、いつしか作曲者の思惑から離れて、自律的に成長していくようになることがあります。そのため、こうした作品構成が、どこまで私の意図に基づいてできてきたのかを判定するのは、自分でも困難です)
 
 この楽曲は、以前作曲した管弦楽曲<月の記憶>を基にして、編曲し直した作品です。
 今回の編曲で重視したポイントは、バスラインと和声進行です。
 随所で、半音階的に下降するバスラインを採用しました。また、後期ロマン派の作曲家・ディーリアスの管弦楽作品にしばしば聴かれるような、物憂い、やるせない和声進行を、下降バスラインと連動させて、工夫して織りこんでみました。
 この2点へのこだわりが、作品の味わいに効果を発揮してくれているでしょうか。
 
 この改訂版<海に眠る月>は、2018年春に編曲。ト短調。
 
楽器編成:フルート2、オーボエ1・イングリッシュホルン1、クラリネット2・バスクラリネット1、バスーン2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ2、シロフォン、チューブラベル、シンバル、ティンパニー、チェレスタ、弦楽器群(ヴァイオリンⅠ・Ⅱ、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)。
 
静止画像は、2008年の秋に、ホテル「プレミアリゾート 夕雅 伊勢志摩」にて撮影した写真です。
 
追記
 
 この曲は、管弦楽組曲≪生命の海≫の第4楽章です。
 
 第1楽章<太古の水平線>
 第2楽章<アンモナイトの夜>
 第3楽章<アシカのメヌエット>
 第4楽章<海に眠る月>
 第5楽章<イルカの旅立ち>
 
 他の楽章も、どうぞお聴き下さい。


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