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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

ホルン4本を、2種の音源で再現する 

Posted on 09:19:38

 
 私は、自作の管弦楽曲を演奏表現するのに、2種のオーケストラ音源をブレンドして使用しています。その方法に、相当な利点があるからです。
 そのメリットは、とりわけ弦楽合奏で顕著なのですが、管楽器にも隠し味のような効果を発揮することに気づきました。

 
 以前のブログ記事でも書きましたが、私はオーケストラの演奏のために、プロテウス・オーケストラ(Proteus Orchestra、以下[P]と略記)という音源モジュールと、ガリタン・パーソナル・オーケストラ(Garritan Personal Orchestra、以下[G]と略記)というソフト音源を、併用しています。
 今回は、複数音源をブレンドするメリットが、金管楽器の場合にも生じることを、書き留めておきます。
 
 同じ楽器を複数本、音源を用いて再現する場合、例えば、クラリネット2本とか、トロンボーン3本などの場合、音質や表現を統一する観点からは、一つの音源のみで演奏した方が望ましいでしょう。
 ところが実際の人間による演奏の場合、同じ種類の楽器でも音色や表現の癖などが微妙に違います。そのため、一つのパートの3人なり4人による合奏からは、同質性と多様性のせめぎあいによる絶妙なふくよかさが生まれて来ることがあります。
 音源による演奏でも、そのあたりの気配を再現してみたいものです。
 その一つの試みとして、現在音楽制作中の管弦楽曲<楽園の夏>2017年7月16日に公開しましたでは、4本のホルンを2つの音源に振り分けて、再現してみることにしました。
 次の通りです。
 
 第1ホルン:[G]
 第2ホルン:[P]
 第3ホルン:[G]
 第4ホルン:[P]
 
 演奏位置は、やや奥の左側で、第1ホルンが真ん中に近く、第4ホルンが最も左側です。
 
 以前は、4本のホルンをすべて、[P]で演奏してしました。ホルンがソロをとるときのみ、[G]を活用、というような分担でした。
 今回このように変更してみた結果、以前は揃いすぎてしまい、やや平板に感じていたホルンの四重奏が、立体感を帯びてきました。浮遊感が出てきた、といってもいいです。
 
 ホルンというパートは、主旋律を担当することは少なく、あまり目立たない楽器です。オーケストラ全体のなかでは、脇役かもしれません。
(ホルンが脚光を浴びる管弦楽曲もあります。例えば、ヴェーバーの<魔弾の射手>序曲がそうです)
 しかしながら、中音域のホルンは、楽曲の雰囲気をかなり左右します。
 ホルンが引き締まると、オーケストラにメリハリが出てきます。
 今回の2種の音源への振り分けによって、ホルン・パートの活力が増しました。その結果、オーケストラ全体も生気を帯び、以前より生き生きとしてきたように感じられました。
 
 オーケストラが、より生き生きとしてきた、といった感覚は、制作者(つまり私)以外には感じ取ってもらえないかもしれません。
 自己満足に過ぎないと言えばそれまでですが、こうした工夫を少しずつ積み上げて、よりリアルなオーケストラ表現を追究していきたいと思っています。
 
参考までに、<楽園の夏>における金管楽器に対する音源の配当を、記しておきます。
 トランペット2=[P][G]
 ホルン4=[G]×2+[P]×2
 トロンボーン2=[G]×2
 バス・トロンボーン=[G]
 チューバ2=[P][XS]*
[XS]とは、YAMAHA MOTIF RACK XS です。


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