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作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

ロクリアン・ラヴェル<貴婦人ボレロの男性遍歴物語>の新境地 

Posted on 17:45:13

 
 現代日本の作曲家、ロクリアン正岡氏の新作、<貴婦人ボレロの男性遍歴物語>は、なんとも面白く、斬新な作品です。

 
 背景でのボレロのメロディーに重ねて、古今の名曲、ヨハン・シュトラウスのワルツやベートーヴェンの第5番、グリーンスリーヴスやシューベルトのアヴェ・マリア、アイーダなどが、対位法のように絡みながら演奏されます。
 複旋律で「メロディーのコラージュ」が生成されてくる経過に、わくわくしてきます。現実の世界の展開が、同時並行的な様相を呈するのと類比的なのでしょう。また、過去の歴史がフラッシュバックのように現在の進行と重なり合い、過去と現在とを同時に活写しているかのような感触も抱きました。
 聴いていて、「旋律の万華鏡」という言葉が浮かんできました。旋律の断片が多重に反射しながら予想もつかない世界像を創り上げていく。見事です。
 

(YouTubeへのリンクです)
 
 曲の後半での、日本の童謡(赤い靴・コガネムシ)が重なってくるあたり、とりわけ感服しました。飽きさせない工夫になっているとともに、西洋音楽とは異なる文化が共存するため、異なる色の絵の具が混じり合うような効果を上げています。「色彩の魔術」でしょうか。
 
 ロクリアン氏の前作、ボレロと「初音ミク」が歌う君が代とのコラボレーションも、異文化の出会う衝撃が奇妙な感覚を生み出しています。
 
 新たな音楽世界が立ち上がった、という感慨がありました。

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