08 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. » 10

作曲と思索の愉しみ

オーケストラ作品の作曲・制作過程や、科学史と音楽史の研究にかかわる記録です。 森さちやの自作曲の公開も行います。 曲と思索を分かち合いたい。

ソフト音源 Garritan Personal Orchestra での高音域楽器の扱い 

Posted on 10:13:47

 
 この音源を使い始めて、ひと月ほど経ちました。使いこなせればすばらしい音源になりそうなことはすぐにわかりました(→以前のブログ記事もご参照ください)
 今回は、この音源を使ってうまくいかずに躓いてしまった、ひとつの問題点と、それに対する実に簡単な解決策を、記録しておきます。

 
 遭遇した問題点は、次のようなことです。
 Garritan をまず、スタンドアロンで使用して、気に入ったソロ楽器をいくつか選んでおきます。そしてそのソロ楽器を、次はDAWソフトとともに曲の中で使用してみます。すると、その楽器の音が背景のオーケストラ楽器群の音色と馴染まず、浮いてしまうのです。
 
PC内に、Garritan のみを立ち上げ、接続したMIDIキーボードを弾いて音を出すやり方のこと。
 
 目立つのはいいのですが、音色が明るく開放的過ぎて、相当バランスを崩してしまうのです。とくに、高音域楽器の、フルートやトランペットやヴァイオリンが、実にいい音を出しているのに輝きすぎるのです。そして、場合によってはかすかにシンセ臭さも感じられてしまうのです。
 ソロ楽器の背後のオーケストラは、Proteus Orchestra という音源モジュールで構築してあります。そのため最初は、2種の音源間の相性の問題かと考えたのですが、そうではありませんでした。
 曲の中で、Garritan を試みた際、すでに完全にProteus 用にMIDIデータができあがっている曲(アシカのメヌエット)を用い、ソロ楽器のみ、Garritan に変更していました。そのため、Control Change のデータも、Garritan に対して送られ、スタンドアロンの際の音色とやや異なる音が出てしまっていたのでした。
(このブログ内の<アシカのメヌエット>の演奏は、Proteus Orchestra を中心にして作成したもので、Garritan は使用していません)
 悪さをしていたのは、Control Change の11番、Expression のデータです。通常は、各楽器の音量を、曲の推移とともに調整するパラメーターです。私は今まで、その初期値を最大値の127に設定してきましたが、Garritan の場合、それではまずいことが判明しました。
 マニュアルをよく読めば書いてあるのですが、Garritan の木管・金管・弦楽器では、CC#11のExpression は、CC#1と同様に作動し、音量(Volume)と、それと連動して「音色(Timbre)も変化させる仕組みになっています。音量が上がるにつれて、音色は明るくきらめき、音量が下がるにつけて、音色は暗い色合いを帯びるように設定されているのです。
 それゆえ、最大値の127をCC#11の初期値とすると、当然のことながら、どの楽器の音色も、明る過ぎ、開放的過ぎる発音になるわけです。そして、高音域の楽器ほど、浮いてしまうように感じられたのでした。
 したがって、この問題に対する解決策はいたって簡単で、各楽器に対して、適切な、CC#11の初期値を設定すればよかったのです。そして、音量が下がった分、CC7番のVolume の初期値を少しだけ上げればよいのです。
 
CC#11の初期値の例:
・Piccolo, Flute, Oboe, Trumpet→104.
・English Horn, Horn→112.
・Violin→88. それ以外の弦楽器→96.
 とりあえず、大まかに(8の倍数刻みで)上記のように設定することにしました。
 これらの数値は、スタンドアロンの際に自動的に設定される値に近いですが、それより若干高めです。
 
蛇足:英文マニュアルを読んでわかったこと
 
 Garritan Personal Orchestra の英文マニュアルを、MakeMusic のウェブサイトより入手したところ、128ページもあり、日本語マニュアルの4倍程度の情報量がありそうでした。そこで、ざっと斜め読みしてみましたが、日本語マニュアルには書かれていなかった、私にとっては重要なポイントがありました。そのうちの2点を、メモしておきます。 
(1)各楽器の音程を、半音の100分の1単位で微調整する、Tune という機能を使おうとしてクリックしても、その部分が開かず、使えませんでした。ところが、英文マニュアルを読んで、使い方がわかりました。横方向にドラッグすればよいのです。
 
(2)金管楽器の音色は、クラシック音楽向けに調整されているため、やや穏やかな色調を帯びています。通常の音色では派手さや強烈さが足りない場合、Overlay のついた楽器を活用するか、AG(アグレッシヴ)機能を用いればよさそうです。
 
 Garritan Personal Orchestra は、丁寧に使いこなしを習得していけば、相当“使える”音源となりそうです。とりわけ、Control Change の15番から23番と、Key Switch の活用が、鍵になるとみました。
 私は、この音源に出会えたことを、とても幸運に感じています。


 


関連記事
スポンサーサイト

テーマ - DTM

ジャンル - 音楽

音楽制作  |  0 trackback  |  0 comment |  edit

△page top

△page top

Secret

△page top

トラックバックURL
→http://wood248.blog.fc2.com/tb.php/131-cc4e2b88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△page top

カテゴリ

全記事一覧リスト

最新記事

月別アーカイブ

コメントをどうぞ

最新コメント

最新トラックバック